男の育休を取得したアラサーサラリーマンのブログ

まだまだ理解のされない"男の育休"をなんとか1ヶ月取得したサラリーマンが思ったこと。感じたこと。子育ての疑問について。

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育休が終わると、ただのサラリーマンに戻っちゃうの?


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育休を取り終えてから2週間が経ち感じることがあります。それは育休が終わると、ただのサラリーマンに戻っちゃうの?ということです。仕事に復帰したからこそ考えることをまとめます。

 

日中は妻だけの育児

やはり日中仕事を抜け出して、家に帰って育児をする…というのは無理ですね。私はお昼ご飯を食べないでも、かなり仕事を早く終わらせて早く帰るタイプの人です。それでもやはり日中に育児に関わるのは無理があります。日中戻ったとしても、夜の帰りが遅くなってしまうので、結果赤ちゃんに割ける時間は変わらないですね。

 

サラリーマンは夜だけ

そうなるとサラリーマンが育児に関われるのは仕事が終わったあとの夜だけ、ということになってしまいます。モーレツサラリーマン世代のおっさんが「子育てなんてした覚えはないぜ」とエラそうに言っているのは、ずっと働いていたなり、ずっと飲みに行っていたのでしょうね。

 

夜にできることは何?

では夜にできる育児ってなんだろうか?そう考えると少ないです。遅めの沐浴するとか、残った皿洗いするとか、洗濯するとか、オムツかえるとか、ミルクあげるとか。

 

育児というより家事

しかしこれは育児ではなくもはや家事ですよね。子育てをしている妻を間接的に応援する、みたいな。もちろん大切な育児の一環ではありますが、もう少し大きくなってきたときに…二人で話したこととか、触れ合ったこととかの記憶が皆無というのは悲しすぎます。

 

平日にすべきこと

とにかく仕事を鬼のような速さで終わらせるしかないですね。笑 そして1秒でも家庭のための時間をつくることです。そう考えると専門的な内容よりも、トゥドゥとかタスク処理といった汎用性のあるスキルというのはどんどん高めていく必要がありますね。

 

休みの日にすべきこと

これは思いっきり遊ぶのが正解ですよね!たくさん話して、たくさん触れ合い、いろいろな経験をさせてあげる。今の私にとってはこれが理想だなと思うようになりました。

 

これから感情が出てきたり、会話ができるようになったときに改めて育児の第二段階になる気がするので、生活の変化も必要になりそうです。あっという間に過ぎていってしまう時間をより密度の高いものにしていく方法は常に考えていかなければなりませんね!

育休を終えて10日間経った感想


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せっかくの経験なので1ヶ月の育休を終えてみての感想を共有します!

5/7から出社し始めたので、はやくも10日間が経ちました!

 

社内の声は?

■ポジティブ

  • 育児どんな感じだった?
  • 子供の話聞かせてほしい
  • 育休どんな感じか話聞かせてほしい。
  • 母子ともに元気?
  • どんどんこういう休める環境はつくるべきだ(おじさん)

単純な興味からくるような質問が多かったです。なかなか男で育休取っている人って実はまわりには少ないと思うので、実際のところみたいな話を聞きたがっている人が結構多い印象です。

また、おじさん層から賛成派の意見が出たのは驚きでした。その人がイケてる働き方とかを意識しているのか、家庭を大切にしているのでしょう。何よりそのリアクションは嬉しかったです。

 

■ネガティブ

  • 休んでいたんだから3倍くらい働くべき
  • 担務を増やす予定
  • 本当は遊んでたよね?

想定通りすぎてもはや笑えますが、先輩とか上司とかはこんな感じ「休んだ分をとりかえせ」的な発想です。そりゃあ育休広まるわけがないですよね。

あと多かったのが育休中はずっと遊んでたんじゃないかという話です。これは子供がいない人とかは特に思うんでしょうね。男はおっぱい出ないし何するの?的な。結構多くの人から言われました。(わたしのキャラもあるのかもしれませんが笑)

 

 

取引先のリアクションは?

"働き方改革の風雲児"という有り難い称号を得ました。笑

もちろん社外の人なので直接悪く言う人はいなかったです。おかえり、とか、おめでとうとか。

 

 

仕事に支障はあるの?

えー…ハッキリ言って"ナイ"です。

メールさえ入れておいてもらえれば、1ヶ月程度の仕事なんて数時間でキャッチアップ出来てしまいます。

ただ!上司などのおじさん層はやはり快く思っているかは微妙ですね。でもそれが原因で出世に響くとかであれば会社として論外ですし、そもそも働き方と価値観のミスマッチですから、どのみちどこかで違和感があったまま働いていることでしょう。

 

はじめての週末はどうだった?

 良かったことは"久しぶりに金曜が嬉しかったこと"ですね。もちろん言うまでもなく日曜夜のサザエさん症候群の反動はより大きなものとなります。笑

1週間働いてみて、やっぱり家族と過ごす時間はいいなって改めて思いました。はじめての土日は育休期間が恋しくなった週末でした。

会社でモメずに育休をとる方法【サラリーマン 完全保存版】

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私は、体育会系な社風の中、1ヶ月の男の育休を取得することが出来ました。前例も無い中で、勇気と少しのテクニックで1ヶ月の育休を実現できました。
私のように「育休取りたいけど、雰囲気的に無理だよな〜。」と思っている人の背中を少しでも押してあげられたらという想いで本エントリー”会社でモメずに育休をとる方法”をお贈りします。

フェーズ1 洗脳期

・ランチの時間でも、飲み会の時間でも、仕事中の雑談でも構わないので、働き方改革の話題、育休と有給の違いの話題、女ひとりでの育児の大変さなどを会話の中に紛れ込ませておく。あらゆるシーンで多くの社内の人にサブリミナル効果ばりに刷り込ませておく段階。

 

フェーズ2 醸成期

・妻が妊娠したことを報告していく。プライベートな話なので全体の会議などで報告するのはナンセンス。あくまで直属の上司にコッソリと報告するくらいが良い。逆流しないよう上の人から先に報告ができたら、順次、課長や同僚などにもさりげなく報告を入れていく。

・「〇月くらいには産まれる予定なので、生活が変わりそうです〜!」という雑談もしておく。上司には「子育ては大変ですか?」などの質問を行い、育児の苦労話(あまり出てこない)を聞いてアドバイスを貰えればベスト。

 

フェーズ3 相談期

・人事や労務などの人にも相談。会社によってローカルルールがあるはず。ちなみに私の場合は、繰り越した有給を連続して使用するという奇跡の裏ワザが使用できたので給料は減っていません。それどころか今期の有給もまだ残っているという状況です。

・育休取ったことがある人がいれば、その人に話を聞いてみる。ちなみに私が育休取得した人に聞いていたのは「取得してみてどうでした?」ということです。ヒアリングした全員の回答が「正解だった。」というポジティブな回答だったのは驚きです。

・最重要キーマン直属の上司にもあくまで相談という体で臨むこと。ここでの注意点は以前の記事にもあるように部長とか課長とかの年代の人は"男が育休なんてあり得ない"と思っていることが大前提。あくまで"どうしたら、このくそヤバそうな状況を打破できるのでしょうか"という相談スタンスが大事となる。いきなり「実は育休取りたいです」から話そうものなら、コイツは仕事やる気ないやつだ、と思われて「俺の時代は毎晩朝まで…以下略」となりかねない。なので、あくまで仕事を今後も支障なく進めるためにプライベートな部分の相談です、というスタンスが大切。
ここでもし、先程の苦労話が聞き出せていれば上司も育児に関わることの全否定がてきない立場になるのでベター。
しかし、相談したところで、管理職は部下を休ませたくないので、ここで何で休む必要あるの?からはじまる。休まないと困る理由を用意しておくのがマスト。(例 里帰り出産ができない状況など)
その上で、次は完全に休まないでも半休はどうだ?とかフレックスでやってみたらどうだ?とかの話になる。ここもそれではダメな理由を用意しておくのがマストとなる。(例 両親が手伝いにこれない状況など)
社風がブラックの場合は譲歩案が引き出せたら、その時点ですでに大きな収穫だと考えて着地させるのも一手と考える。

 

フェーズ4 根回し期

・相談していた直属の上司に色々と考えた結果として育休取得が必要だということを伝えていく。実体験からも、ここはかなり勇気がいるポイントとなる。チキンにならないようにしっかりと期間などの要望を伝えるべき。チキンハートが炸裂して、想定していたよりも短い期間を伝えてしまうとかなりの悲劇。期間を短くすることはできても、長くすることの心理的ハードルはエベレストよりも高くなる。そういう意味でも最重要ポイント。
その際、ここは世の中が味方してくれると思って頑張るところです。セクハラ、パワハラが〜とメディアが連日取り上げている。働き方改革を進めようと言ってくれている世の中の声。そんな世論と、あなたの希望を鑑みて、管理職もその希望を無下にはできないことを心のどこかで感じているはず!

・仕事上でやりとりのある人、影響がありそうな人にも期間や概要をキッチリと伝えておく。打ち合わせなどを入れ込まれそうになることもあるが、心を鬼か無にして断るのが正解です。ちなみに「不在の間、代理が誰になるの?」は聞かれる事ランキングでぶっちぎりのナンバーワンなので注意が必要。

 

フェーズ5 引き継ぎ期

・ここまでこれたあなたを育休を取れたも同然!ただし!実はここでもまだ育休期間にさりげなく会議や打ち合わせなどを入れ込まれそうになることが頻発します。忙しいサラリーマンたるもの他人のスケジュールなんて意外と意識していません。なので、ここも心を鬼か無にして断り、代理の人にお願いするのが正解。

・仕事を引き継ぐ相手には早すぎるタイミングくらいからポイントになるメールにはCCを入れることが大事。他人の仕事って何しているのか全くわからないので、自分はどんな仕事をしているのか理解を進めもらうのは早いうちからが吉。

・代理の人は単純に仕事増なので、丁寧な引き継ぎ書をまとめておきたいところ。単純作業だけでできるような仕組みづくりができれば最高です。

 

フェーズ6 育休期

・実際に休みに入っています。最初の2日くらいは本当に天国かと思います。(ただ3日目くらいに仕事の質問の電話がなるので地獄のように感じます。笑)

 

・育休期間中も、仕事のことは気になるし、連絡がくることもあります。私はそうでした。ここは嫌々でも丁寧に対応が必要となります。ただ、注意すべき点があります。それは仕事のことで”やっておきます”というのは禁句。かなりのタブーです。なぜなら育休中なのに仕事をすることになってしまうからです。なので、あくまで、こうして欲しいです、というスタンスで話すことが重要です。そうでないと育休中にも関わらずイイ人精神満載で仕事を引き受けてしまうことになります。ここも心苦しいですが、心を鬼か無にしてください。

 

最終フェーズ 復職期

・育休復帰の前日には上司に、今回育休取得に関して配慮してくれてありがとうという御礼をしておく。お手紙とちょっとした贈り物が良い。受け取って悪い気がする人はいないので。

・”俺にはよこさねぇのかよ”とか思う人がいるので仕事を代理でしてくれた人や迷惑かけた関係者にも同様の気遣いをしてもよいかと思います。そうすることで休み明けでもいきなり嫌な顔をされる確率は少し下がり、業務への復帰の導入がスムーズになります。

 

 まとめ

普段の仕事にも繋がることですが、目的を達成するためには全体の流れを描いて、どう動くかというサラリーマンなりのやり方があると思います。仕事内容とか会社によって細かなやり方は異なると思いますが、全体論としては本エントリーの通りになるのではないかと思っています。

育休を取ることが絶対に良い事だとは言いませんが、私にとっては大正解でした。生まれたばかりの我が子と、出産という人生をかけた一大イベントを乗り越えた妻。その2人と新しい生活の第一歩を一緒に歩めた時間はかけがえのない宝物になりました。世の中がもっと働きやすい環境になることを祈念して、こちらのエントリーとさせて頂きます(^^)

 

育休ブログ⇒育児ブログ


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育休が終わりました。時間的なウェイトは仕事にとられますが、精神的なウェイトは育児においておきたいですね。そういった意味でも本格的に仕事と育児を両立させていくことが必要になっていきます。いかに工夫し、試行錯誤していくか、なのかなと。

それに伴い、本ブログも"育休"だけではなく"育児"についての疑問だったり、気になること、仕事と両立についてなど…読者さまの何かしらの役に立てそうなことを発信していけたらと思っています。

今までも育休についてだけではなく、子育ての気になった事とかの記録も含めての記事が多かったので、大きくスタンスは変わらないと思っています。

スターやランキングのクリックなどとても励みになっています。いつもありがとうございます!

 

今後ともよろしくおねがいしますm(_ _)m

 

27日目 育休パパが陥りがちな罠とは? 育休の本質を考える。

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この記事は夜中に書いています。ということは日曜である明日を過ごすと1ヶ月におよぶ育休は終了となります。月曜からはついに出社ですよ。信じられません。本当にあっという間ですね。寂しさしかないです。

そんなテンションがあがるはずもない状況ですが、妻と話していて気がついた事があります。これは育休を取得しているパパにこそ気がついてほしいことです。

 

その育休は誰のためか? 

育休は誰のために取得しているんでしょうか。これを考えてほしいのです。育休を取得できた人は忘れがちですよね。私も今日までわかっていたようで、実はわかっていませんでした。最終日を前にして気が付きました。

 

自分のため、そして妻のため。

答えは人それぞれです。あくまで私の場合は自分のためでもありますが、それ以上に妻のためが育休取得の理由でした。里帰り出産をしないで、転勤中の私のそばで出産を決断した妻のため、です。出産してから1ヶ月は身体がまだ普通に動かせる状態じゃないという事などをはじめて知り、仕事との兼ね合いも存分にある中で、どうすべきか悩んだ末に出した結論でした。

赤ちゃんがうまれてくると本当にカワイイです。本当に食べたいくらい(一部食べてます)で、ずっと遊んでいても飽きません。育児では、赤ちゃんが泣いたらあやし、時間になればミルクをあげ、沐浴、洗濯、洗い物をこなしていく感じでした。もちろんそういったタスクを済ませていく事は必要なことです。ただ一番大切なのは"妻がどう思っているか"という事に気が付きました。なぜなら当初の育休取得理由が妻のためだからです。

極論を言えば…赤ちゃんにミルクをあげなくても、沐浴しなくてもよい。鼻くそほじりながらゲームしててもよいと思います。あくまでも妻が喜んでいて、その行動で楽になっているのであれば。話し相手だけでも良いのです。身体的にもなんですけど、精神的にいかに支えるか、ここが大切なんだど、育休の終わりを迎えるにあたって、ようやく気が付きました。

 

育休最終日をどう過ごすか。

育休取得するだけで「オレって子育てしてるわ〜!」感がものすごく強くなります。取得しただけで、です。その上、家事とかを少しやりだすと勘違いしてしまうんですよね。自分がまさにそうでした。自分の1ヶ月を振り返ってみて痛感しまた。本質はそこじゃなかった。やるべきことは表面的な家事じゃなかった。そこに気がついた最後の最後一日をどう過ごすか。当初の理由を実現させるためにも…頑張ってみます(^^)