男の育休を取得したアラサーサラリーマンのブログ

まだまだ理解のされない"男の育休"をなんとか1ヶ月取得したサラリーマンが思ったこと。感じたこと。子育ての疑問について。

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会社でモメずに育休をとる方法【サラリーマン 完全保存版】

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私は、体育会系な社風の中、1ヶ月の男の育休を取得することが出来ました。前例も無い中で、勇気と少しのテクニックで1ヶ月の育休を実現できました。
私のように「育休取りたいけど、雰囲気的に無理だよな〜。」と思っている人の背中を少しでも押してあげられたらという想いで本エントリー”会社でモメずに育休をとる方法”をお贈りします。

フェーズ1 洗脳期

・ランチの時間でも、飲み会の時間でも、仕事中の雑談でも構わないので、働き方改革の話題、育休と有給の違いの話題、女ひとりでの育児の大変さなどを会話の中に紛れ込ませておく。あらゆるシーンで多くの社内の人にサブリミナル効果ばりに刷り込ませておく段階。

 

フェーズ2 醸成期

・妻が妊娠したことを報告していく。プライベートな話なので全体の会議などで報告するのはナンセンス。あくまで直属の上司にコッソリと報告するくらいが良い。逆流しないよう上の人から先に報告ができたら、順次、課長や同僚などにもさりげなく報告を入れていく。

・「〇月くらいには産まれる予定なので、生活が変わりそうです〜!」という雑談もしておく。上司には「子育ては大変ですか?」などの質問を行い、育児の苦労話(あまり出てこない)を聞いてアドバイスを貰えればベスト。

 

フェーズ3 相談期

・人事や労務などの人にも相談。会社によってローカルルールがあるはず。ちなみに私の場合は、繰り越した有給を連続して使用するという奇跡の裏ワザが使用できたので給料は減っていません。それどころか今期の有給もまだ残っているという状況です。

・育休取ったことがある人がいれば、その人に話を聞いてみる。ちなみに私が育休取得した人に聞いていたのは「取得してみてどうでした?」ということです。ヒアリングした全員の回答が「正解だった。」というポジティブな回答だったのは驚きです。

・最重要キーマン直属の上司にもあくまで相談という体で臨むこと。ここでの注意点は以前の記事にもあるように部長とか課長とかの年代の人は"男が育休なんてあり得ない"と思っていることが大前提。あくまで"どうしたら、このくそヤバそうな状況を打破できるのでしょうか"という相談スタンスが大事となる。いきなり「実は育休取りたいです」から話そうものなら、コイツは仕事やる気ないやつだ、と思われて「俺の時代は毎晩朝まで…以下略」となりかねない。なので、あくまで仕事を今後も支障なく進めるためにプライベートな部分の相談です、というスタンスが大切。
ここでもし、先程の苦労話が聞き出せていれば上司も育児に関わることの全否定がてきない立場になるのでベター。
しかし、相談したところで、管理職は部下を休ませたくないので、ここで何で休む必要あるの?からはじまる。休まないと困る理由を用意しておくのがマスト。(例 里帰り出産ができない状況など)
その上で、次は完全に休まないでも半休はどうだ?とかフレックスでやってみたらどうだ?とかの話になる。ここもそれではダメな理由を用意しておくのがマストとなる。(例 両親が手伝いにこれない状況など)
社風がブラックの場合は譲歩案が引き出せたら、その時点ですでに大きな収穫だと考えて着地させるのも一手と考える。

 

フェーズ4 根回し期

・相談していた直属の上司に色々と考えた結果として育休取得が必要だということを伝えていく。実体験からも、ここはかなり勇気がいるポイントとなる。チキンにならないようにしっかりと期間などの要望を伝えるべき。チキンハートが炸裂して、想定していたよりも短い期間を伝えてしまうとかなりの悲劇。期間を短くすることはできても、長くすることの心理的ハードルはエベレストよりも高くなる。そういう意味でも最重要ポイント。
その際、ここは世の中が味方してくれると思って頑張るところです。セクハラ、パワハラが〜とメディアが連日取り上げている。働き方改革を進めようと言ってくれている世の中の声。そんな世論と、あなたの希望を鑑みて、管理職もその希望を無下にはできないことを心のどこかで感じているはず!

・仕事上でやりとりのある人、影響がありそうな人にも期間や概要をキッチリと伝えておく。打ち合わせなどを入れ込まれそうになることもあるが、心を鬼か無にして断るのが正解です。ちなみに「不在の間、代理が誰になるの?」は聞かれる事ランキングでぶっちぎりのナンバーワンなので注意が必要。

 

フェーズ5 引き継ぎ期

・ここまでこれたあなたを育休を取れたも同然!ただし!実はここでもまだ育休期間にさりげなく会議や打ち合わせなどを入れ込まれそうになることが頻発します。忙しいサラリーマンたるもの他人のスケジュールなんて意外と意識していません。なので、ここも心を鬼か無にして断り、代理の人にお願いするのが正解。

・仕事を引き継ぐ相手には早すぎるタイミングくらいからポイントになるメールにはCCを入れることが大事。他人の仕事って何しているのか全くわからないので、自分はどんな仕事をしているのか理解を進めもらうのは早いうちからが吉。

・代理の人は単純に仕事増なので、丁寧な引き継ぎ書をまとめておきたいところ。単純作業だけでできるような仕組みづくりができれば最高です。

 

フェーズ6 育休期

・実際に休みに入っています。最初の2日くらいは本当に天国かと思います。(ただ3日目くらいに仕事の質問の電話がなるので地獄のように感じます。笑)

 

・育休期間中も、仕事のことは気になるし、連絡がくることもあります。私はそうでした。ここは嫌々でも丁寧に対応が必要となります。ただ、注意すべき点があります。それは仕事のことで”やっておきます”というのは禁句。かなりのタブーです。なぜなら育休中なのに仕事をすることになってしまうからです。なので、あくまで、こうして欲しいです、というスタンスで話すことが重要です。そうでないと育休中にも関わらずイイ人精神満載で仕事を引き受けてしまうことになります。ここも心苦しいですが、心を鬼か無にしてください。

 

最終フェーズ 復職期

・育休復帰の前日には上司に、今回育休取得に関して配慮してくれてありがとうという御礼をしておく。お手紙とちょっとした贈り物が良い。受け取って悪い気がする人はいないので。

・”俺にはよこさねぇのかよ”とか思う人がいるので仕事を代理でしてくれた人や迷惑かけた関係者にも同様の気遣いをしてもよいかと思います。そうすることで休み明けでもいきなり嫌な顔をされる確率は少し下がり、業務への復帰の導入がスムーズになります。

 

 まとめ

普段の仕事にも繋がることですが、目的を達成するためには全体の流れを描いて、どう動くかというサラリーマンなりのやり方があると思います。仕事内容とか会社によって細かなやり方は異なると思いますが、全体論としては本エントリーの通りになるのではないかと思っています。

育休を取ることが絶対に良い事だとは言いませんが、私にとっては大正解でした。生まれたばかりの我が子と、出産という人生をかけた一大イベントを乗り越えた妻。その2人と新しい生活の第一歩を一緒に歩めた時間はかけがえのない宝物になりました。世の中がもっと働きやすい環境になることを祈念して、こちらのエントリーとさせて頂きます(^^)